2014年06月07日

ラン (森 絵都)

★★★☆☆

終わり方なんて、ハッピーエンドじゃなくてなかなかいいんだけど、結局死の世界に行ける設定ってことになってるからファンタジーもの感が抜けてなくて、そこが残念。途中のDetailもことさらいいわけじゃないから、結局評価としては並みっていう感じ。

森絵都らしい感じはとても出てるかな。
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2014年03月14日

炎上する君 (西 加奈子)

★★★★★

本当にいい作品。しかも短編集。短編集でここまでもってこれる西加奈子って、すごい。。。

■心に残った言葉■
「太陽の上」
- 連絡を取る友達がいなくなるということは、もう友達を失うことがない、ということ。(p. 20)
引きこもりの主人公の話。惹きつけられる。
「空を待つ」
- XXXにメールを打ち、返事を待つことは、毎日、水をごくごくと飲むようなものあった。あまりに自然にそれらは生活に溶け込み、でも、瞬間、その「有難さ」に身震いがした。それはほとんど恋とも言うべきものであった。(p. 44)
かなり引き込まれる内容だったけど、終盤の終わり方にはちょっとびっくり。別に悪い意味じゃなくて、でも「そういう落ちかー」って感じ。
「炎上する君」
- 幸運にあやかりたい、などと思うことはない。幸運など、銭湯の温かい湯で十分だ。(p. 85)
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2014年01月31日

灯籠 (うえむらちか)

★★☆☆☆

もとからあんまりは期待してなかったけど、うーん、やっぱりあんまよくなかったかな。。

読みやすくはあるんだけど、ほわーんと終わってしまって、それっきりという感じ...。
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2013年12月11日

きいろいゾウ (西 加奈子)

★★★★★

西加奈子らしい感じがとても出てるんだけど、そんな西加奈子の中でもとくにいい作品。とくにきいろいゾウが出てくる絵本のストーリーを思いつける西加奈子はすごいと思う。

最初からぐんぐんストーリーに引き込まれていくんだけど、まず思うのが「田舎で暮らすのも楽しそうだなあ」ということ。本当にそう思わせられる。

ところでツマは本当にムコさんの日記を読んでたんだろうか? ツマが一人称のときの記述にはどこにもその明記がない。そこのところは気になった。

■印象に残った部分■
「きいろいゾウは、おつきさまといるじかんを思い出しました。おつきさまは、いつだってきいろいゾウのことをほめてくれました。ゾウは、おつきさまにほめられるのが大好きでした。でもおつきさまはみなに光を配るのにいそがしくて、気がつけばきいろいゾウは、いつもひとりで空をとんでいるのでした。(p. 346)
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2013年10月30日

天使の代理人 (山田 宗樹)

★★★★☆

最初は中絶を扱ったくだらない系の小節だなあと思ってたんだけど、最後の終わり方がちょっと気に入った。群像的に進んでいくんだけど、最後みんながみんなハッピーになるわけでもなくて、そういう感じがよかった。ハッピーエンドと言えばハッピーエンドなことが最後に匂わせられてはいるものの、それがはっきり書いてあるわけじゃないところがいい。「どうせみんな幸せになって終わるんでしょ」って途中では予想してたからさ。。

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2013年09月24日

もしもし下北沢 (よしもと ばなな)

★★★★☆

いかにもって感じのよしもとばなな色が、いい意味で出ていると思う。玉に瑕なのが人の死が出てくることなんだけど、それはまあ許せるレベル。主人公の父親が無理心中で死ぬというもの。

なんだか飲食店のバイトとか、下北沢での生活とか、そういうものがとても楽しそうで、かつ透明感があってみずみずしく感じされる、そんな作品。

■印象に残ったセリフ■
「自分なりに筋が通っていれば、一般的にだめだとされることも全く気にならない」(p. 273)

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2013年08月20日

株式会社ネバーラ北関東支社 (瀧羽 麻子)

★★★☆☆

うさぎパンに似てる感じがした。そうか、瀧羽麻子というのはいつもこういう感じのを書くのか、と思った。まだ2冊しか読んでないけど :P

秀逸というわけじゃないけど、まあ悪くはないなあって思った。たまにはこういうほんわかしたものいい。

何が言いたいのかは相変わらずわからなかったんだけど。。

■気に入った表現■
- 「弱っているときに強がるのは馬鹿のやることだ」 (p. 144)

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2013年08月08日

今夜誰のとなりで眠る (唯川 恵)

★★★★★

これはいい。唯川恵、ちょっと見直した。群像小説なんだけど、いいセリフがたくさんあるの。いたるところに。

終わり方もいい。とくに劇的なことが起こるわけじゃない。けど、いろいろ考えさせられる。そういう素晴らしい本。

■心に残ったセリフ■
- 「悲しんでいるように見えないことと、悲しんでいないことが同じではない、ということがわからない人たちがいるのは仕方のないことだ」(p. 30)
- 「守るものがあるということは、守られているということさ」(p.72)
- 「プライドを捨ててなくなるような自分なら、最初から自分なんてなかったってことさ」(p. 188)
- 「不幸なんてね、立ち直るためにあるのよ」(p. 234)
- 「足りないものを数えるような生活はもう自分には必要ない。今、自分の手の中にあるものですでに満ち足りている」(p. 329)

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2013年07月07日

ひゃくはち (早見 和真)

★★★☆☆

よくある高校野球ネタにどういうオリジナリティを加えるのかと思ったら、なんと妊娠ネタだった。それはどうかなーとも思ったけど、まあ野球についてはなかなかいいDetailを描けていたので楽しめた。たぶん野球経験者なんだと思う。野球についての内容はひどくなかった。
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2013年05月14日

うさぎパン (瀧羽 麻子)

★★★☆☆

第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作品。

とても読みやすい本ではあるね、日常的で。でもそれ以上でも以下でもないっていう、そういう感じ。

何がテーマなのかよくわからないまま終わってしまった。

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2013年05月11日

今夜も残業エキストラ (吉野 万理子)

★★★☆☆

女のOLの本。可もなく不可もなく、というか...。

一応自分探しというか、何のために働いているのか、みたいなことがテーマになってるみたいだけど。期待していたよりはよくなかったかなあ。

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2013年04月27日

伊豆の踊子 (川端 康成)

★★☆☆☆

「伊豆の踊子」、「温泉宿」、「抒情歌」、「禽獣」の4編からなる短編集。

正直イマイチだったなあ。伊豆の踊子ってとても有名だし、裏表紙を読んでもなかなかおもしろそうだったんだけど、実際はたいしたことなかった。短すぎるというか、なぜ主人公があの踊子に惹かれたのかもよくわからなかったし。

ほかの3遍もこれといったよさを感じることができなかった。

■気に入った表現■
- 私はどんな親切にされても、大変自然に受け入れられるような美しい空虚な気持ちだった。(p. 45)

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2013年04月07日

ゼロの王国 (鹿島田 真希)

★★★★★

上下巻からなる2冊組。

この本は素晴らしい。上巻を読み始めてすぐに「なんだかドストエフスキーみたいだなぁ」と思ってたら解説の沼野充義さんもなんとそう書いてた。「白痴」のプロットにそっくりらしい。いつか読んでみないと。。

まず、ちょっと文体がおかしい。現代離れしてる"親友の契り"などという単語が出てくる。で、セリフが多いのに堅い。というか深い。長セリフ。哲学的。そんなところがドストエフスキーっぽい。

それにしても吉田カズヤ青年はなかなか興味深いキャラだ。ほかにも田中エリ、佐藤ユキ、小森谷瞬(兄の小森谷光は取るに足らない人物だが)、まり子ちゃんなど癖のある登場人物がいっぱい。かなりいい作品だなあ。

吉田青年のような人でも不倫をするということに驚いた読者がいるかもしれないけど、ぼくが思うに、吉田青年のような人だからこそ不倫をするんじゃないかなと思う。

それにしても、吉田青年が食パンに何もつけないで食べるというのはまるでぼくみたいだな。ぼくも何もつけないで食べるのが好きだからなあ。

■心に残った箇所■
- 忍ぶ人は(中略)同情されるよりも、むしろ妬まれたほうがましだと思っている。(上巻 p. 216)
- 恋人というものは、二人の現状、すなわち結ばれていることが最良のことであるかのように考えている。しかし二人の関係が崩れた後、それは大きな誤りで、その関係が崩れたことが、二人の人生にとって結果的にいいことだと考えたりするものだ。(下巻 p. 248)

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2013年02月18日

きみはポラリス (三浦 しをん)

★★★★☆

11編からなる短編集。

さすが三浦しをんという感じ。短編でもしっかりとしたクオリティを保ってきている。

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2013年02月02日

何もかも憂鬱な夜に (中村 文則)

★★★☆☆

中村文則で初めて読んだ作品。ピースの又吉直樹が勧めているから読んだ。

死をテーマにしている割には読みやすい。又吉オススメだけのことはある。ただし共感はできないなあ。どうもねぇ、ぴんと来ないって感じ。主人公が同じような境遇の女の人のことを好きな理由も伝わってこないし。

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2013年01月29日

慎治 (今野 敏)

★★★★☆

今野敏らしい作品。最後にきちっとクライマックスがある。最後に埴生を倒せてしまうのはちょっとやりすぎだけど、まあああしないと話が終わらないしな、という感じではある。

やっぱり「アキハバラ」には及ばないんだけど、いい作品だなあとは思った。この人の作品はどうせくだらないサスペンスなんだろうと思って「アキハバラ」は大好きだったもののそれ以降は読んでなかったけど、背表紙のあらすじを読んで「これなら...」と思って買ってみたら、やっぱりよかった。今後も背表紙のあらすじには気をつけながら、たまには買ってみようかな。

ただまあ御託が多いな、この本は。サバイバルゲームとかプラモデルとかに関して。そういうことには別に興味ないからなあ。

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2013年01月24日

横道世之介 (吉田 修一)

★★★★★

正直、帯を読んで買ったときはそこまで期待してなかったんだけど、、、、

これはヤバい。素晴らしい。基本的には主人公横道世之介の一人称視点なんだけど、ところどころ時系列も込みの群像小説みたいになってる。そのシーンの移り変わりがまた絶妙。時系列がいったりきたりするのに、全然わかりにくくない。

写真のくだりが来たときはもう泣きそうになったなー。あと、祥子ちゃんははっきりと世之介のことを覚えているけど、千春は心の片隅に残っているか、むしろ残っていないくらいだっていう描写がまたよかった。

それにしてもこれに出てくる祥子ちゃんっていう人、知り合いにそっくり...。知らせてあげたいくらい。

2013年2月23日ロードショーかー。映画化はどうだろうなー、少し難しい気もする。

【心に残った箇所】
- 大切に育てるということは「大切なもの」を与えてやるのではなく、その「大切なもの」を失った時にどうやってそれを乗り越えるか、その強さを教えてやることなのではないかと思う。

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2013年01月13日

神去なあなあ日常 (三浦 しをん)

★★☆☆☆

主人公が神去村というところで林業をするお話。

たいしておもしろくはない。別にね、林業の街で、森のよさに気づくなんて、どうでもいいんだよなあと思った。直紀さんとの恋愛沙汰もどうでもいいしなあ。

解説で中上健次との対比をしていた。いい解説だなあと思った。

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2013年01月01日

キャンセルされた街の案内 (吉田 修一)

★★☆☆☆

10編からなる短編集。

2012年の最後に読み終えた本。にしては残念ながら今一つだったけど。やっぱ短編集にはあまり期待しちゃいけないってことなのかな。ちょっと短すぎる感じがした。10編で、しかも薄いしね。

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2012年12月24日

まほろ駅前番外地 (三浦 しをん)

★★★☆☆

昔読んだまほろ駅前多田便利軒の続編なんだけど、まあふつうだったかな。ちょっと色あせてしまった感じ。

でも曾根田のばあちゃんの大昔のロマンスのところはなかなかおもしろかったなー。ああいう恋愛、いいねわーい(嬉しい顔)

連ドラ化するらしいけど、興味ないわぁ。勝手にやってくれって感じ。

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