2017年08月15日

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (村上 春樹)

★★★☆☆

村上春樹にしては駄作という感じ。途中までは楽しかったんだけど、最後の方の展開はなんともつまらないというか、ありきたりというか...。

でもやっぱり途中までの展開や、ところどころにあるいい表現はさすがだなあと思った。
posted by lonitary at 21:54| 神奈川 ☔| Comment(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月11日

火花 (又吉 直樹)

★★★★★

第153回芥川龍之介賞受賞作品。芥川賞作品だけのことはある。やっぱり芥川賞選考委員はすごい。話題性だけで選んだわけではない。

こういう作品、1人の作家が何本も書けるわけじゃないんだけど、だからつまりこういう作品が1つあるからといってその作家がいい作品を乱発するとはかぎらないんだけど、それだからこそこういう作品はやっぱり貴重だと思う。

真樹さんみたいな女の人と会いたいなーと思う。

■心に残ったセリフ
「一つだけの基準を持って何かを測ろうとすると眼がくらんでしまうねん」 (p. 40)
「流行の言葉を簡単に使いこなす器用な人間をぼくは恐れていた」
「世間を無視することは、人に優しくないことなんです。」 (p. 165)
posted by lonitary at 13:13| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月28日

夜の国のクーパー (伊坂 幸太郎)

★★★★☆

伊坂 幸太郎らしいミステリ。けっこう良質のどんでん返しが最後にある。なかなか楽しめた。

主人公、最後は家に帰れたのかな。。何気にメッセージ性のある本だ。ミステリのわりに。
posted by lonitary at 23:37| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月20日

アナザー・ワールド 王国 その4 (よしもと ばなな)

★★☆☆☆

よしもとばなな「王国シリーズ」のうちの1つ。知らずに、4つ目だけ読んでしまった。。。

いかにもよしもとばななという感じの世界観で描かれている。多少観念的なところが大きいかな。よしもとばななにしては。そのぶん、少しだけ読みにくさが出ている。悪いことでは決してないけど。

結局こういう超能力って実在するのかってところに、こういうものの非現実さが出てくるんだよね。

■心に残ったセリフ
- 俺は嘘をつかない。だからこんなに敵も味方も多いんだ。(p. 217)
posted by lonitary at 11:29| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月18日

十九、二十 (原田 宗典)

★★★★★

原田宗典のベスト作品。以下のセリフが忘れられない。間違いなく、十代のうちに読んでおかなければならない作品のうちの1つ。

「シャッターを押したのは俺だ。焼かなくても分かるさ。 たとえその写真の出来が良いとしてもだ、それは俺が本当に欲しいものとは違う。いつもそうなんだ。このできそこないの指でシャッターを押してたんじゃどうしても間に合わない。手に入る寸前で、指の隙間からこぼれてしまうんだ。分かるか学生。本当に欲しいものはな、欲しいと思ったその瞬間に捉えないと、すぐにどこかへ行っちまうんだよ。」
posted by lonitary at 00:40| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月17日

PK (伊坂 幸太郎)

★★☆☆☆

三編からなる中編小説。いかにも伊坂 幸太郎らしい小説。SF系。未来人とかが出てくるし、超能力とかも出てくる。

毎回思うことだけど、伊坂幸太郎は才能あるんだから、こうおいうくだらない小説を書いてないでもっと純文学に挑戦してくれたら...と思う。
posted by lonitary at 17:05| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月04日

萩を揺らす雨 (吉永 南央)

★★☆☆☆

五話からなる連作短編小説。65歳で夢のコーヒーショップを開店させた76歳のおばちゃんが主人公で、探偵まがいのことをする。

裏表紙読んだときはもうちょっとおもしろいかと思ってたんだけど、読んでみたらなかなかの駄作だった...。
posted by lonitary at 23:52| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月11日

舟を編む (三浦 しをん)

★★★★☆

辞書編さんのお話。なかなかまとまっていていい作品。ふだんから正しい日本語を使わないとなーなんて思わされる。
posted by lonitary at 23:54| 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月11日

百瀬、こっちを向いて。 (中田 永一)

★★★★★

「百瀬、こっちを向いて。」、「なみうちぎうわ」、「キャベツ畑の彼の声」、「小梅が通る」の4編からなる。

表題作の「百瀬、こっちを向いて。」のよさが半端ない。映画もいい。久々のヒット。

それにしても百瀬っていうのはいい子だなー。
posted by lonitary at 22:45| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月22日

レインツリーの国 (有川 浩)

★☆☆☆☆

うーん、久々の★1つ。だって、つくりがCheapじゃない? 映画化された身ただし、人気出るとは思うけど。。うん、Cheapだよ、これは。何が伝えたいのかもさっぱりわからないし。ライトノベルレベル...。

ということで読んだのを後悔したものの、耳に障害がある人について少しだけ詳しくなれた。そこはよかったかな。
posted by lonitary at 18:20| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月02日

すべて真夜中の恋人たち (川上 未映子)

★★★★★

川上未映子の作品、初めて読んだ。びっくり。なんて才能があるんだろう?って思った。

ストーリーもいいけど、表現もすごい。まるで村上春樹みたいだってほんとに思った。すごい人だ。

といっても2008年に芥川賞を取ってるのね。なーんだ、自分が知らなかっただけかっていう感じ。
posted by lonitary at 11:11| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月21日

木暮荘物語 (三浦 しをん)

★★★★☆

「シンプリーヘブン」、「心身」、「柱の実り」、「黒い飲み物」、「穴」、「ピース」、「嘘の味」の7編からなる。

それぞれの作品の登場人物がほかの短編でもちょこっとだけでてくるタイプの短編集。主に木暮荘というアパートに住む住人のまわりで起こる出来事。

そこのところは別にどうでもいいんだけど、「シンプリーヘブン」と「嘘の味」は秀逸だった。もっと長くして1冊の長編にしてほしかったくらい。並木くんは今頃どうしてるんだろうな。
posted by lonitary at 10:22| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月22日

ふがいない僕は空を見た (窪 美澄)

★★★★★

「ミクマリ」、「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」、「2035年のオーガズム」、「セイタカアワダチソウの空」、「花粉・受粉」の5編からなる。

これはとんでもない作家に出会えたなという感じ。どれもこれもすごい作品だった。なかでも「2035年のオーガズム」と「セイタカアワダチソウの空」が秀逸。ほかの作品もぜひ読んでみたい。
posted by lonitary at 23:58| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月13日

海賊とよばれた男 (百田 尚樹)

★★★★☆

言わずと知れた出光に関するほとんどノンフィクションもの。有名だね。どこの本屋でも最近は平積みになってる。

ほんとはノンフィクション嫌いなんだけど、たまたま人と待ち合わせてるときに本屋で立ち読みしたらすごく面白くて、思わず買ってしまった。こういうジャンルを書かせたら光るね、百田尚樹は。

それにしても、ほんとにここに書いてあるような社長がいたとしたら、勤めてみたいなあ、そんな会社に。
posted by lonitary at 11:38| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月13日

県庁おもてなし課 (有川 浩)

★★★☆☆

エンタメ小説ですね、これは。おもしろくなくはないんだけど、メッセージ性が0。ということで★3つ以上にはなりようがないです。

映画化されたみたいだけど、映画化されそうなのはわかる。たいしてヒットはしないだろうけど。
posted by lonitary at 11:06| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月22日

吉祥寺の朝日奈くん (中田 永一)

★★★★★

「交換日記始めました!」、「ラクガキをめぐる冒険」、「三角形はこわさないでおく」、「うるさいおなか」、「吉祥寺の朝日奈くん」の五編からなる短編集。

「三角形はこわさないでおく」はなんかよかった。高校生の淡い日々を思い出す感じ。全体的にちょっと文章が稚拙な感じもあるんだけど、これはそれを補って余りあるストーリーのよさがあったかなあって感じ。稚拙っていうか、伏線がいろいろ張ってあって、でもそれがなんとなくくどいっていうかわざとらしい感じがするわけ。

でもラストの表題作でもある「吉祥寺の朝日奈くん」は秀逸。最後のどんでん返しもさることながら、それ以外の部分もかなりいい。このプロットだけで長編書いてほしかったなー。まだ枝葉つけられると思うんだよね、これ。とにかくよかった。2014年の中で今のところ一番。

■心に残ったセリフ
- 僕の場合、だれかとつきあいはじめても、すぐに関係が希薄になり、そのまま連絡途絶えてしまうことがおおい。人の心というやつは、うつろうものだから、しかたのないことだ。(「吉祥寺の朝日奈くん」 p. 231)
- 愛があったはずなのに、それがいつのまにか消えてなくなっている。そう彼女は言った。僕もまた、あらゆることはうつろうのだと覚悟している。きっと、ここにあるのは変化なのだ。(「吉祥寺の朝日奈くん」 p. 303)
posted by lonitary at 20:19| 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月07日

ラン (森 絵都)

★★★☆☆

終わり方なんて、ハッピーエンドじゃなくてなかなかいいんだけど、結局死の世界に行ける設定ってことになってるからファンタジーもの感が抜けてなくて、そこが残念。途中のDetailもことさらいいわけじゃないから、結局評価としては並みっていう感じ。

森絵都らしい感じはとても出てるかな。
posted by lonitary at 22:44| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月14日

炎上する君 (西 加奈子)

★★★★★

本当にいい作品。しかも短編集。短編集でここまでもってこれる西加奈子って、すごい。。。

■心に残った言葉■
「太陽の上」
- 連絡を取る友達がいなくなるということは、もう友達を失うことがない、ということ。(p. 20)
引きこもりの主人公の話。惹きつけられる。
「空を待つ」
- XXXにメールを打ち、返事を待つことは、毎日、水をごくごくと飲むようなものあった。あまりに自然にそれらは生活に溶け込み、でも、瞬間、その「有難さ」に身震いがした。それはほとんど恋とも言うべきものであった。(p. 44)
かなり引き込まれる内容だったけど、終盤の終わり方にはちょっとびっくり。別に悪い意味じゃなくて、でも「そういう落ちかー」って感じ。
「炎上する君」
- 幸運にあやかりたい、などと思うことはない。幸運など、銭湯の温かい湯で十分だ。(p. 85)
posted by lonitary at 00:29| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月31日

灯籠 (うえむらちか)

★★☆☆☆

もとからあんまりは期待してなかったけど、うーん、やっぱりあんまよくなかったかな。。

読みやすくはあるんだけど、ほわーんと終わってしまって、それっきりという感じ...。
posted by lonitary at 23:29| 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月11日

きいろいゾウ (西 加奈子)

★★★★★

西加奈子らしい感じがとても出てるんだけど、そんな西加奈子の中でもとくにいい作品。とくにきいろいゾウが出てくる絵本のストーリーを思いつける西加奈子はすごいと思う。

最初からぐんぐんストーリーに引き込まれていくんだけど、まず思うのが「田舎で暮らすのも楽しそうだなあ」ということ。本当にそう思わせられる。

ところでツマは本当にムコさんの日記を読んでたんだろうか? ツマが一人称のときの記述にはどこにもその明記がない。そこのところは気になった。

■印象に残った部分■
「きいろいゾウは、おつきさまといるじかんを思い出しました。おつきさまは、いつだってきいろいゾウのことをほめてくれました。ゾウは、おつきさまにほめられるのが大好きでした。でもおつきさまはみなに光を配るのにいそがしくて、気がつけばきいろいゾウは、いつもひとりで空をとんでいるのでした。(p. 346)
posted by lonitary at 22:09| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする